やぎの偶像

レビ17:7「また、彼らが慕って、淫行をしていたやぎの偶像に、彼らが二度といけにえをささげなくなるためである。これは彼らにとって、代々守るべき永遠のおきてとなる」
金の子牛以外で何か偶像があったのでしょうか?唯一レビ記の中だけに登場するやぎの偶像は、おそらくモレク(あるいはモロク、ミルコム)と呼ばれていた、頭が獣で(牛の頭ともされている)体が人の形をした異教の神のことだと思われます。子牛はエジプト時代のエジプトの神ですが、荒野で近隣の民族…たとえばアモン人が信仰していたのがモレクの神です。使徒の働きの中でステパノが荒野にいる時代から、モレクやロンパの神を担いでいたと証言していることから(使7:43)、このレビ記の命令もうなづけるものです。しかし、イスラエルの民は二度と他の神を拝まなくなったのでしょうか?歴史を見る限り、会見の幕の祭壇には毎日捧げものが捧げられ、彼らの罪が一度きりではないことがわかります。人が生きている限り罪はつきまとうものです。人が一度悔い改めて、イエス様の前で「もう二度と罪を犯しません」とどんなに誓っても、罪を犯さない人生は送ることができません。人は神と共に生きることによってのみ、罪が赦され聖いものとされるのです。ペテロが3回主を否定したとしても、ペテロがイエス様をあきらめない限り主は共にいてくださいます。