エズラの証し

エズラ8:23「だから、私たちはこのことのために断食して、私たちの神に願い求めた。すると神は私たちの願いを聞き入れてくださった」
エズラが断食したのは、王に道中の敵から守る部隊と騎兵たちを求めるのを恥じたから(22)です。王に対して「神に従うものは守ってくださる」と言った以上、道中でエズラを守るのは神ご自身です。それでも、エズラが断食を布告したのは(21)、旅をする全員にエズラと同じ思いを持ってもらい、誰一人として欠けることなく目的地に着くためです。彼らは金、銀などを多く持っており(26-27)、盗賊になどに襲われたら神への捧げものが奪われてしまいます。どんなに武力放棄をしても、身を守るために最低限の武器は持つものです。丸腰でいられるのは、信仰と確信がなければできません。これは王への証しにもなったことでしょう。そもそもアルタシャスタ王が神殿再建にこだわったのは、イスラエルの信じる神が力強く、この神に逆らうなら「御怒りが王とその子たちの国に下る(7:23)」と考えたからです。エズラは王が「天の神(7:23)」と呼んでいる主に対して、信じる者の態度と神が祈りと断食に応えてくださることを証ししたのです。