くまばち

ヨシュ24:12「わたしは、あなたがたの前にくまばちを送ったので、くまばちがエモリ人のふたりの王をあなたがたの前から追い払った。あなたがたの剣にもよらず、またあなたがたの弓にもよらなかった」
11節ではヨルダン川を渡ってエモリ人、ペリジ人、カナン人、ヘテ人、ギルガシ人、ヒビ人、エブス人と戦ったと書かれています(11)。約束の地はカナン人、ヘテ人、エモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人が住む乳と蜜が流れる地だとエジプトを出るときに主が言われています(出3:8)。名前の多少の違いがありますが、エモリ人は両方に記載があります。出エジプト申命記にくまばちで先住民を追い払う預言が書かれています(出23:28、申7:20)。実際には追い払ったことの記述がありませんが、ヨシュアの証言により、くまばちは実際に現れ、エモリ人の二人の王を追い払ったことが確認されています。クマバチのヘブル語は「tsirah(シルア)」で、英語のミツバチ「bee」ではなく、もっと大型の人を襲うようなクマバチやスズメバチ(英語では「hornet」)を指しています。ヨシュアは大きなハチが敵の王を襲うのを目の当たりにして、これは人の力ではなく神の力 であることを知るのです。いろいろな奇跡を目撃したからこそヨシュアは「誠実と真実をもって主に仕えなさい(14)」と訴えることができたのだと思います。