主は必ずあなたに恵み

イザ30:19「ああ、シオンの民、エルサレムに住む者。もうあなたは泣くことはない。あなたの叫び声に応じて、主は必ずあなたに恵み、それを聞かれるとすぐ、あなたに答えてくださる」
アッシリアの侵略に対して、北イスラエルはメヘナム王の時代に(2王15:20)、南ユダはアハズ王の時代に(2王16:8)アッシリアに貢物を送ったので、アッシリアの進行は一旦止まります。同時にユダはエジプトに助けを求め同盟を結びます(2王18:21)。しかし、イザヤの預言にもあるように、エジプトは「何もしないラハブ」と呼ばれ(7)、まったくあてになりませんでした。それどころか、名君ヨシヤ王はエジプトのパロ・ネコに殺されてしまいます(2王23:29)。それはユダが主に拠り頼むことをせず、自分たちの判断で同盟を結んだからです(1)。結果としてイスラエルはホセア王の時代に、アッシリアに包囲され多くのイスラエル人が連れ去られてしまいます(2王18:11)。逆にユダはヒゼキヤ王の時代に、主に従ったために、主 の使いが一夜にして18万5千人のアッシリア兵を内滅ぼしたとあります(2王19:35)。強国に攻め込まれたときに、援軍や同盟を結んで対処することは当たり前のことです。しかし、武装する前にやるべきことがあるはずです。「幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は(18)」とある通りです。