出エジプト28章 さばきの胸当て

出28:30「さばきの胸当てには、ウリムとトンミムを入れ、アロンが主の前に出るときに、それがアロンの胸の上にあるようにする。アロンは絶えず主の前に、イスラエルの子らのさばきを、その胸の上に載せる」
祭司の服はまず「ももひき(42)」から始まり、長服、青服、エポデ、胸当てと重ねて着るようになります(4)。その他長服を結ぶ帯(40)やかぶり物(39)なども欠かせない祭司服です。大祭司を遠目に見るなら青服の青が真っ先に目に飛び込んで来ます。また胸当ては最後に着るもので、重ね着の一番上に位置します。胸当てには「さばきの胸当て(15)」という名前が付けられ12部族をなぞらえた石の上にあります(21)。12部族、すなわちイスラエルの民は常に神からのさばき(判断)を受け、それに従って生活することになります。胸当てには「ウリム」と「トンミム」というもの(おそらく石)が入っています。2つに1つの判断をする場合、判断に迷ったならウリムとトンミムを胸当てから出し、出た方の結果に従うというものです(申33:8)。これは重要な神の御心を知る方法で、旧約や新約の時代にもくじを引く行為がありますが、これはウリムとトンミムを起源にしていると言われています。イスラエルの民は祭司を通じて、いつも主のさばきのもとにあったのです。