使徒3章 イエスによって与えられる信仰

使3:16「そして、このイエスの御名が、その御名を信じる信仰のゆえに、あなたがたがいま見ており知っているこの人を強くしたのです。イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの目の前で完全なからだにしたのです」
エス様の復活後、五旬節の日にペテロが初めて福音を語りました(2:15-36)。その時は聖霊によって他国の言葉をしゃべり出したことがきっかけとなりました(2:2-4)。今回は生まれつき足の不自由な人が癒されたことがきっかけです(2-8)。ここでは人々は「この人の身に起こったことに驚き、あきれた(10)」と書かれています。「あきれた」のギリシャ語「ekstasis(エクスタシス)」は、英語の「ecstacy」の語源になった語で「呆然と」や「有頂天」などの意味があります。人々が口を開けてただ見ているだけの状態になるほど、足の不自由な男は周りによく知られていたようです。ペテロはここでも福音を語るチャンスを逃していません。異言を目撃した人たちは3000人が救われたとあります(2:41)。ここでは一度サドカイ人たちに中断されますが(4:2-3)、福音を聞いた男だけでも5000人がキリストを信じるようになっています(4:4)。イエス様が天に昇り(1:9)、聖霊が弟子たちに下られて(2:3-4)まもなくの出来事です。福音を語ると救われる入れ食い状態です。十字架の力がいかに力強いかがわかります。