申命記27章 みおしえのことばを守ろうとせず

申27:26「「このみおしえのことばを守ろうとせず、これを実行しない者はのろわれる」民はみな、アーメンと言いなさい」
ゲリジム山に6部族(12)、エバル山に6部族(13)が立ち、それぞれ祝福と呪いを宣言します。15節からのかぎ括弧で区切られ、民に「アーメン」を促しているのはレビ人だとあります(14)。レビは祝福のためのゲリジム山に立つ部族です(12)。しかし、大声で告げられたことは(14)12の呪いでした(15-26)。「呪う」のヘブル語は「'arer(アレール)」で、ここでは主語「神」あるいは「主」が抜けています。12の呪いはシェケムの谷を挟んで、ゲリジム山エバル山で宣言されたことから「シェケムの12戒」と呼ばれることもあります。最後に書かれているのは「みおしえのことばを守ろうとせず、これを実行しない者はのろわれる」とあります(26)。前に書かれた11の戒め全部にかかる最も重い戒めです。聖書が神との契約だと言われるゆえんはここにあります。神に従えば祝福、従わなければ呪いの二者択一がイスラエルの民に与えられた契約の条件です。神を取るか、神以外を取るかはそれぞれの判断次第です。