申命記32章 近ごろ出てきた新しい神々

申32:17「神ではない悪霊どもに、彼らはいけにえをささげた。それらは彼らの知らなかった神々、近ごろ出てきた新しい神々、先祖が恐れもしなかった神々だ」
新しい神を信仰したのはエシュルン(15)だと書かれています。イザヤ書では「わたしのしもべヤコブ、わたしの選んだエシュルン(イザ44:2)」とあり、エシュルンはイスラエルを指していると考えられます。旧約の中には多くの神々の名前が登場し、ペリシテ人が信仰したダゴン(1サム5:2)、ヨルダン地方のアシェラ(出24:13)、カナンの地で広く信仰されいたバアル(士2:11)、アシュタロテ(士2:13)などがあります。さらに、使徒には「モロク」「ロンパ」という名が登場し、モロクの幕屋は旧約で「サクテ」とされており(アモ5:26 )、イスラエルの民はこれらの神にも仕えていたようです。メソポタミア地方ではダゴン最高神とし、その妻アシェラ、さらに息子バアルとバアルの妻アシュタロテだとされています。バアルは豊作の神、アシュタロテは多産の神として崇められていました。これらの神は出エジプトの時代にはすでにあり、アロンはエジプトの牛の神を型取った偶像を作っています(出32:4)。これらは偽物であり、主の忌み嫌う神々で、拝まないように忠告しています。