エレミヤ14章 剣とききんと疫病で

エレ14:12「彼らが断食しても、わたしは彼らの叫びを聞かない。全焼のいけにえや、穀物のささげ物をささげても、わたしはそれを受け入れない。かえって、剣とききんと疫病で、彼らをことごとく絶ち滅ぼす」
エレミヤはヨシヤ王からユダ国最後の王ゼデキヤまで活躍した預言者です(1:3)。聖書にはゼデキヤ王9年目にバビロンにエルサレムが包囲され、その際に城内がひどい飢饉だったことが書かれています(2王25:1-3)。それは宮中預言者が預言した内容とは正反対のもので(13)、主はそのような預言者を遣わした覚えもない(14)…と突っぱねています。それどころか「剣とききんがない」と預言した預言者たちを「剣とききん」で滅ぼすとさえ言われているのです。主の名によって預言することは素晴らしい働きだとは思いますが、主は人の言われた言葉に責任を問われます。「私は人を愛します」と言ったのなら、その言葉が本当かどうかを調べられます。単なる思い付きやその場しのぎで歯の浮くようなことを言わないことです。天におられる神は、ご自分のことばのように人の言葉も扱われます。エレミヤは「異国のむなしい神々の中で、大雨を降らせる者がいるでしょうか(22)」と問いかけ「それは、あなたではありませんか(22)」と訴えています。主から数々の滅びの預言をしなければならなかったエレミヤ自身は、まだ主に期待をしていたのです。