エレミヤ23章 あなたがたが重荷だ

エレ23:33「この民、あるいは預言者、あるいは祭司が、『主の宣告とは何か』とあなたに尋ねたら、あなたは彼らに、『あなたがたが重荷だ。だから、わたしはあなたがたを捨てる』と言え」
イスラエルの滅亡に立ち会えたのはイザヤとミカです(イザ1:1、ミカ1:1)。一方、ユダ国滅亡に立ち会ったのがエレミヤとエゼキエルです(エレ1:3、エゼ1:2)。これらの預言者は聖書に書簡があり、実際にいたことがわかりますが、名もない宮廷預言者も数多くいたことがわかっています(1王22:13、2王3:11など)。エレミヤは自分以外の預言者に対し、苦い預言をしなければなりませんでした。主はこれらの預言者を遣わしもしなく、語りもしなかったと明言しておられます(21)。神は「麦とわらに何のかかわりがあろうか(28)」とか「ことばを盗む(30)」とまで言われ、徹底的に争う姿勢を見せています(31)。その態度の現われとして「主の宣告」すなわち、主が仰せられたことだと二度と言うなと禁じています(36)。もし、彼らがエレミヤに対して主の宣告は何かと尋ねられたら、「あなたたちが重荷」そのものだと言えと命じられています。宮廷預言者たちは論より証拠ならぬ、生きた神の証しとなっていました。彼らは自分たちの見た夢を語り(27)、神が言わぬことを堂々と預言したつけを払わなければならない時が来たのです。