1列王記11章 ヤロブアムは立ち去り

1王11:40「ソロモンはヤロブアムを殺そうとしたが、ヤロブアムは立ち去り、エジプトにのがれ、エジプトの王シシャクのもとに行き、ソロモンが死ぬまでエジプトにいた」
サウル王の最初が主に従う者だったように(1サム11:15)、ソロモンの王の初めは祝福に満ちていました(8:63)。主はソロモンにギブオンで現れ(3:5)、エルサレムで再び(9:2)現れました。しかし、主の約束とは裏腹にソロモンは異邦の女に心を奪われてしまいます(1)。それだけでなく妻の神々を拝むようになってしまうのです(11)。このことは主から離れる決定打となってしまいます。主はソロモンに敵対する相手を送ってきます。まず、最初はエドム人ハダデです(14)。次にレゾンです(23)。この両名ともダビデ支配下におさめた部族の生き残りです(2サム8:5、2サム8:13)。ハダデとレゾンが具体的にどうソロモンに反逆したかは書かれていませんが、ソロモンの背徳により、たがが外れたように2人は現れるのです。そして最後がヤロブアムです(25)。このヤロブアムがイスラエルの王となるわけですが、主はヤロブアムに対してもダビデ、ソロモンと同じ契約を語っています。それは主に従い、主の道を歩むならイスラエルを長く続けさせようというものでした(38)。ヤロブアムはエフライム族でしたが(26)、主との契約を守っていればイスラエルは滅びなかったと思います。