エゼキエル33章 この地を所有するように

エゼ33:24「人の子よ。イスラエルの地のこの廃墟に住む者たちは、『アブラハムはひとりでこの地を所有していた。私たちは多いのに、この地を所有するように与えられている』と言っている」
捕囚になって早くも12年が経過しています(21)。ユダ国の最後の年、すなわちゼデキヤ治世10年に、エルサレムに火が放たれ神殿も宮殿も、おもだった家も焼き尽くされたとあります(2王25:9)。そうすると12年もの間、生き残ったユダの民はどうやって生活していたのでしょうか?エゼキエルによるなら、彼らは血を食べ、偶像を拝み(25)、隣人の妻と寝て(26)いたようです。彼らはまだエルサレムの土地を自分たちで所有できると考えていました(24)。これらの町に残ったユダの民は剣で殺され、野にいる者は獣で、隠れた者は疫病で死ぬと預言されています(27)。エゼキエルが鳴らした角笛を聞いても、悔い改めなかったからです(4)。エゼキエルの警告は再三にわたって行われ、厳しいさばきがあることは知っていたはずです。にもかかわらず、まだエゼキエルが、何かしら自分たちに都合の良いことを預言してくれると期待しているのです(30)。いったいどこまで自分勝手に生きれば気が済むのでしょうか?このような態度を見て、堪忍袋の緒が切れた神がさばきを下したとしても自業自得としか言えません。