2歴代誌1章 知恵と知識を求めた

2歴1:11「神はソロモンに仰せられた。「そのようなことがあなたの心にあり、あなたが富をも、財宝をも、誉れをも、あなたを憎む者たちのいのちをも求めず、さらに長寿をも求めず、むしろ、わたしがあなたを立ててわたしの民の王とした、その民をさばくことができるようにと、自分のために知恵と知識を求めたので」」
神は人に「あなたに何を与えようか。願え(7)」と尋ねたら、何を求めるかを知っていました。まず、「富、財宝」が最初に挙げられています。次いで「誉れ」、「敵のいのち」と続き、最後に「長寿」が挙げられています。人の願いとはこの5つの項目のどれかに含まれるのです。もし、ソロモンが「富」だと答えたら、富が与えられたでしょう。また、「長寿」と言うなら、120歳まで生きられたかも知れません。ところがソロモンの答えは人の欲する5つのものとは別のものでした(10)。ソロモンの答えを喜んだ主は、知恵と知識に加えて、「富」と「財宝」と「誉れ」という最初の3つの項目を与えています(12)。おそらく富も財宝も誉れも手に入れた人は、長寿を求めるようになるのでしょう。秦の始皇帝は、多くの文献で不老不死を求めたことがわかっています。サタンがイエス様を誘惑したとき、「権力と栄光は、私に任されている(ルカ4:6)」と言い、サタンに組する者になるなら権力と栄光が与えられることが書かれています。しかし、サタンは長寿を約束できませんでした。いのちは神の領域だからです。ある意味ソロモンは人が手にできる最高のものを願ったのかも知れません。