創世記30章 報酬を下さった

創30:18「そこでレアは、「私が、女奴隷を夫に与えたので、神は私に報酬を下さった」と言って、その子をイッサカルと名づけた」
報酬もなにも、強引にヤコブと寝て(16)子どもを授かったのにすごい名前の付け方です。レアとラケルの仲は子どもを産む戦いのようになっており、ラケルとしてはラバンからもらった女奴隷ビルハ(29:29)が自分のために産んだ子で気を紛らわせようとします。それゆえビルハの2番目の子ナフタリの意味は「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った(8)」というものでした。勝った、負けたというものでもないですが、ビルハが2人の子を産んだら、負けじとレアが自分の奴隷ジルパをヤコブに差し出します(9)。レアはすでに4人もヤコブの子を産んでいるのに、すごい執念のようなものを感じます。ここでレアの子ルベンが恋なすびを見つけ(14)、レアに思わぬチャンスが舞い込みます。恋なすびの権利をラケルに譲ることでヤコブと一夜をともにすることができるようになります(15)。これによって生まれたイッサカルを神からの報酬と呼んだのです。しかも、その後もゼブルンと娘ディナを産み、レアはヤコブによって7人の男女の子をもうけたことになります。レアから生まれたレビは祭司に、ユダの子孫にはイエス様がいます。