ヨシュア記7章 火で焼かれなければならない

ヨシュ7:15「その聖絶のものを持っている者が取り分けられたなら、その者は、所有物全部といっしょに、火で焼かれなければならない。彼が主の契約を破り、イスラエルの中で恥辱になることをしたからである」
本来ならば2-3000人で攻め取れるはずのアイが簡単に負けてしまうのです(5)。ヨシュアは主がともに戦ってくれないと悲観し、神のご加護がなければイスラエルは約束の地で滅んでしまうと訴えています(7-9)。主はこの敗因はイスラエルの中に罪があるからだと告げ、罪ある者を見つけるように命じています(13ー15)。そのときに告げた内容は、もしくじによって誰が罪を犯したことがわかったなら、火で焼かれなければなならない、というものです。アカンは嘘を突きとおすこともできたでしょう。しかし、ヨシュアの「私に隠してはいけない(19)」という語りかけに観念したように思います。自分が火に焼かれるのは自分の犯した罪のためだと悟るのです。罪は進んで悔い改め、いけにえを捧げるなら、そのいけにえの命と引き換えに赦されます。アカンは自分の盗んだものが見つからなければ大丈夫だと考えていました。新約時代にもアナニヤは教会にささげる金の一部を自分のものにして、使徒たちの目を欺こうとしました(使5:3)。妻のサッピラもまた嘘をついて金を自分の手元に残そうとしました(使5:8)。アカンもアナニヤも悔い改めることをせず、自分の利益のために神を欺こうとしたのです。神がこの分野での厳しい判断をすることがわかります。神のものを盗むことに対して、神は容赦しません。それゆえ多数の天使を奪ったサタンに対して、神のさばきはひるむことなく実行されるのです(黙20:9)。