ヨシュア記13章 ゲシュル人とマアカ人とを追い払わなかった

ヨシュ13:13「しかし、イスラエル人は、ゲシュル人とマアカ人とを追い払わなかったので、ゲシュルとマアカとは、イスラエルの中に住んだ。今日もそうである」
「オグ」と「シホン」はイスラエルがやってくる前までは、約束の地ではビッグ・ネームでした。シホンは自分の領土をイスラエルが通ることを拒否したために戦争となり敗れています(民21:23)。オグはイスラエルがバシャンの地に入った瞬間、問答無用で兵を出しイスラエルと戦っています(民21:33)。モーセはオグを追い払ったので、オグおよびレファイムの子孫は生き残りました(13)。ガテの生まれのゴリアテは、オグの子孫だと思われます(1サム17:4)。イスラエルが混乱する原因となったのは、ゲシェル人やマアカ人など先住民を生かして共存しようとしたからです。このような事例は、12部族の割り当てが決まってからもあり、ユダ族はエブス人を追い払わず(15:63)、ゲゼルに住むカナン人をエフライムは追い払いませんでした(16:10)。すべての元凶はギブオンのヒビ人の策略に引っかかり、彼らをイスラエルの中に住まわせたことから始まっています(9:27)。そのとき族長たちは「彼らを生かしておこう(9:20)」と言いました。この一言が後の先住民を追い払うときの妥協点となったのです。サタンは最初は小さいことを妥協させ、次第に大切な判断力を奪っていきます。主が「聖絶」を命じられたなら、嘘をつかれたイスラエルはヒビ人を打ってもよかったはずです。「このくらいはいい」という囁きには注意すべきです。