1テモテ2章 子を産むことによって救われます

1テモ2:15「しかし、女が慎みをもって、信仰と愛と聖さとを保つなら、子を産むことによって救われます」
ストレートに読むならば、未婚の女性、不妊の人、結婚してもなかなか子どもが与えられない人などは、落胆しかねないことばです。あたかも子どもを産まなければ救われないように錯覚してしまいます。この「女」は前節「女は惑わされてしまい、あやまちを犯しました(14)」の「女」のことだと思います。そうでなければ、わざわざエバのことに触れる必然性はありません。エバの最初の子どもたちカインとアベルは、主の道を歩むことができませんでした(創4:1-14)。次にエバの産んだセツから歴史は始まり(創5:3)、ノア、アブラハムモーセダビデなど神の御心にかなった子どもたちが生まれたのです。そして4000年後にはイエス様がお生まれになります。エバから続くすべての女から子が生まれ、最後はイエス・キリストが誕生しました。エバは罪を犯しましたが、彼女の産んだ子によって、彼女自身も救われたのです。これは神の定められた摂理です。なぜ、女だけが子どもを産むのか…そんなこと誰にも答えられないことです。神が天地創造の前から定められた動かしようのない事実です。パウロは「女」に対して偏見があるわけではありません。むしろ、もっとスケールの大きな神の摂理から女性を語っているのだと思います。初めに造られたわけは?、なぜ次に造られたのか?この視点からずれると変な解釈になると思います。