2テモテ2章 復活がすでに起こったと言って

2テモ2:18「彼らは真理からはずれてしまい、復活がすでに起こったと言って、ある人々の信仰をくつがえしているのです」
死者の復活のことを言っているのであれば、それは主が来られるときです(1テサ4:16)。もう、聖徒たちが復活したのなら、主が地上にこられているはずです。しかし、そのような気配も雰囲気もないのなら、つまづくことになるかも知れません。中世の十字軍は1096年に最初の遠征がありました。エルサレム奪還を、教皇から命じられたのがきっかけですが、その背景にはキリスト再臨が1000年ごろにあるという考えがありました。以降、どの世紀末でもキリスト再臨説が浮上し、その都度、多くの人が振り回されてきました。西暦2000年の第2ミレニアムでは、ペテロの「1日は千年のよう(2ペテ3:8)」と書かれていることで、多くの教会が再臨を期待していました。ヒメナオとピレト(17)は、テモテから再臨の話を聞いて、すぐにでも主は来られるように勘違いしたのだと思います。この手の噂話は、とどまることを知らず、パウロは「癌のように広がる(17)」と書いています。主がいつ来られるのかは、天の御使いも子も知らないとイエス様は言われています(マタ24:36)。「そろそろ」だとか「いつ頃」などという話は、「俗悪なむだ話(16)」なのです。主が来られることは間違いないのですから、それを邪推して天の御使いでさえ知らないことを言いふらすのはいかがなものでしょうか。