詩篇86篇 心を尽くしてあなたに感謝し

詩86:12「わが神、主よ。私は心を尽くしてあなたに感謝し、とこしえまでも、あなたの御名をあがめましょう」
ダビデはいくつかの願いを主にしています。「私に答えてください(1)」、「たましいを守ってください(2)」、「あわれんでください(3)」という願いです。しかし、ダビデの信仰はこれらの願いが聞き入れられようが、聞き入れられまいが関係ないと思います。ダビデが心を尽くして主に感謝する態度にブレはないのです。それは、ダビデがバテ・シェバを自分の妻にしようとしたとき、預言者ナタンに忠告を受けたときにも変わらず主を賛美しています(51:15)。人生で失敗しても、罪が赦されるなら心に平安があります。どんなに財産を多く持っていても、いつも誰かから責められ、許してもらえないのなら心が苦しいだけです。人は生まれた瞬間に死罪が確定しています。もし、神との和解を受け入れ、自分が受けるべき罪をキリストが肩代わりしてくださり、十字架にかかって死んでくださったことを信じるなら、罪は赦されます。何か罪を犯したからではなく、神から離れていることが罪の状態なのです。ダビデの態度は絶対に神から離れないというものです。どんなに苦しくても、失敗しても、周りの状況が悪化しても、人生の最大の失敗は神から離れることです。神に語り続けるなら、その祈りは主の耳に届きその人にふさわしい御心を成してくださいます。