1サムエル31章 その上にうつぶせに倒れた

1サム31:19「サウルは、道具持ちに言った。「おまえの剣を抜いて、それで私を刺し殺してくれ。あの割礼を受けていない者どもがやって来て、私を刺し殺し、私をなぶり者にするといけないから。」しかし、道具持ちは、非常に恐れて、とてもその気になれなかった。そこで、サウルは剣を取り、その上にうつぶせに倒れた」
サウルの死因は自殺でした。最後まで主の名を求めず、道具持ちに自分の命をゆだねようとしたのです。すでに3人の自分の息子たちが死んだことは知っています。さらに、誰よりも肩より上に高かったサウルが(9:2)集中攻撃を浴びたのは仕方のないことだと思います(3)。息子たちも死に、自分も深傷を負ったなら、次には捕らえられるか、死ぬかしかありません。サウルが恐れていたのは、捕らえられなぶりものにされることです。それでも最後の最後には主の名を叫び求めて欲しかったです。サムソンが自分の命の最後に願ったように(士16:28)、再び神に祈り求めることがなかったのは残念なことです。サウルは霊媒師を通してサムエルが言った「主は、あなたといっしょにイスラエルペリシテ人の手に渡される(28:19)」という言葉に心が支配されていました。すべてはサウルがアマレクの聖絶の中から分捕り物を残しておいたことから始まりました(15:21)。油そそがれ、王となった者がいかに主に忠実で従うかは、イスラエルの王として大切な資質だったと思います。そのためにサウルは神から霊まで注がれていました(11:6)。サウルのはじめの一歩が狂ったときから、神はサウルから離れたのです(15:9)。それほど王となることには責任があるのです。