エレミヤ44章 あなたがたへのしるしである

エレ44:29「これがあなたがたへのしるしである。―主の御告げ―わたしはこの所であなたがたを罰する。それは、あなたがたにわざわいを下すというわたしのことばは必ず成就することをあなたがたが知るためである」
「しるし」が与えられるのは、主が生きておられる明確な証拠ととなります。イエス様の時代、パリサイ人がしるしを見せてくださいとイエス様に言ったことがあります。しかし、イエス様は「ヨナのしるし以外には、しるしは与えられません」と言われ、マタイ福音書には同じことが2回書かれています(マタ12:3、マタ16:4)。それほど、パリサイ人たちにとっては「しるし」が必要だったのです。エレミヤの預言では、主の言われたことにあまりにも従わないイスラエルの民に、剛を煮やした主が彼らに絶対わかるようにしるしを見せる形になりました。エレミヤに対しある者はエレミヤの預言を聞くまでは、天の女王を拝みしあわせでいたと言い(17)、また別の者は天の女王にささげ物をしたのは、夫と相談の末行なったのだと言います(19)。それほどまでに言うのなら、あなたがたが誓った誓願を必ず実行せよ、と主は言われています(25)。自分たちの言葉とおりに行なうのなら、主もしるしをもってご自身のことばを確かなものにすると言われます(29)。それはエジプトでも剣とききんによって滅びが起きるというものです(26)。ゼデキヤがネブカデネザルの手に落ちたように、エジプト王パロ・ホフラも敵の手に落ち、ユダヤ人の行き場はなくなるのです(30)。