エレミヤ51章 主の御手にある金の杯

エレ51:7「バビロンは主の御手にある金の杯。すべての国々はこれに酔い、国々はそのぶどう酒を飲んで、酔いしれた」
エレミヤのバビロン滅亡の預言と、ダニエル書はリンクしています。「金の杯」で宴会をして酔いしれたのは、ネブカデネザル王の息子ベルシャツァルのときです(ダニ5:2)。大宴会の最中に、大きな人の指が現れ、壁に文字を書きました(ダニ5:5)。この人の指が出現した段階で、バビロンの滅びは確定していたのです。しかし、壁に書かれた文字の意味がわからないために、ダニエルが呼ばれ謎解きをするように命じられました(ダニ5:16)。実は、こうなる前にネブカデネザル王の身に、理性を失い獣と暮らさなければならないという不思議な出来事がありました(ダニ4:33)。理性を取り戻したネブカデネザルは主を賛美したとあります(ダニ4:34)。この出来事を息子ベルシャツァルは知っていたのに、心を低くしませんでした(ダニ5:22)。このためにバビロンの滅びは加速し、壁に書かれたことばによって、その夜のうちにペルシャ軍によって無血入城されたのです(BC539年)。ユダヤ人を捕囚したから、バビロンが正しい国だったわけではありません。バビロンもまた偶像を作り拝んていました(17)。そのような主に従わない国が、主の民をずっと捕らえるわけにはいきません。バビロンから逃げ、自分のいのちを救え、と言われています(6)。