エゼキエル4章 三百九十日間それを食べよ

エゼ4:9「あなたは小麦、大麦、そら豆、レンズ豆、あわ、裸麦を取り、それらを一つの器に入れ、それでパンを作り、あなたがわきを下にして横たわっている日数、すなわち、三百九十日間それを食べよ」
3章ではケバル川のほとりで捕囚の様子を見て7日間茫然としていました(3:15)。4章に入り、おそらく捕囚前のエルサレムの城内での出来事が書かれているのだと思います。時間が飛んでいるのでわかりにくいですが、エゼキエルはイスラエルとユダの両国に対して、自分の体を使ってメッセージを送らなければなりませんでした。小麦、大麦など6種類の穀物を混ぜてパンを作れと言われています(9)。畑に2種類の種をまくことは、主の律法によって禁じられています(レビ19:19)。そのように混ぜ物を嫌う主が、雑穀を混ぜてパンを焼けと命じているのです。これ自体、1つの神を拝まず、多くの異邦の神を拝み続けた象徴のように思えます。390と40(6)についての解釈はまちまちで、はっきりしたことはわかりませんが、ユダよりもイスラエルのほうが、10倍近く咎が重いとも考えられます。確かにヤロブアムが最初に犯した罪を、歴代の王が継承し、最後のホセアにいたるまで一度も主の目にかなう王は出現しませんでした。それに対し、ユダ国ではアサ、ヨシャパテ、アマツヤ、ウジヤ、ヒゼキヤ、ヨシヤなど、ダビデの道を歩む王が何人もいました。その差がエゼキエルが見せた390日と40日の差なのではないでしょうか。