エゼキエル23章 彼女たちは姦通し

エゼ23:37「彼女たちは姦通し、その手は血に染まっている。彼女たちは自分たちの偶像と姦通し、わたしのために産んだ子どもをさえ、それらのために火の中を通らせて、焼き尽くした」
神の目には異教の神を拝むことが「姦淫」に映ったのでしょう。イスラエルもユダもただ偶像を拝むだけで終わりませんでした。自分の子に火の中をくぐらせ、焼いて異邦の神にささげたのです。神殿では神殿男娼がいたことが書かれており(1王14:24)、これもアシェラ像への信仰の中の一環として、アモン人の風習をまねしたものです(1王14:21-23)。しかし、荒野で授けられた律法の中には、男子も女子も神殿で淫らな行ないをしてはいけないと定められています(申23:17)。そもそも、人が犯した罪を人に負わせることを避けるために、牛や羊を罪の代価としてささげるようにしていたのです(出20:24)。それをどのように歪曲して理解してたのか、自分の子どもにその罪を押し付けるような真似をするとは理解を遥かに超えてしまいます。いかに異邦の神の影響がイスラエルとユダに及んでいたかがわかります。エゼキエルは、オホラとオホリバとでは、妹オホリバのほうが淫行がひどかったと言っています(11)。イスラエル最後の王ホセアのころには、異邦の神の影響から抜け出せず、エゼキエルの預言のようにあらゆる姦淫を犯したことが書かれています(2王17:6-18)。しかし、ユダはそれ以上に淫らな行ないをしたのです。