エゼキエル47 章 先祖に与えると誓った

エゼ47:14「あなたがたはそれを等分に割り当てなければならない。それはわたしがかつてあなたがたの先祖に与えると誓ったものである。この地は相続地としてあなたがたのものである」
神殿、ささげ物と続いて、ここにきて12部族がクローズアップされています。まず、領土の境界か示されています(15-19)。これらの領土は、かつてはくじによって割り当て地が決まりました(ヨシュ13-19章)。今回は「等分」だと書かれています。したがって、かつてダン族のように貧乏くじを引いたために(ヨシュ19:40)割り当てが少なく、もっと多くの土地を求めるようなことはなくなります(士18:1)。主はすでに割り当てを決めておられ(48:1-8)、しかも最初に書かれているのはダンの割り当て地からです(48:1)。バビロン捕囚以降、散り散りになったイスラエル部族ですが、エズラ記によれば、多くのイスラエルの族の名前が帰還したリストの中にあります(エズ2:3-35)。また、エルサレムには生き残ったユダヤ人たちが、ユダとベニヤミンの敵と称されて登場しています(エズ4:1)。また、新約ではアシェル族の末裔の女預言者アンナという人がいたと書かれています(ルカ2:36)。このようにごく少数ですが、ユダ、ベニヤミン、レビ族以外の部族が生き残っていたことがわかります。エゼキエルの預言のように割り当てが決められるなら、当然部族単位の集団がいなければならないのです。