2列王記8章 エリシャが生き返らせたその子どもです

2王8:5「彼が王に、死人を生き返らせたあのことを話していると、ちょうどそこに、子どもを生き返らせてもらった女が、自分の家と畑のことについて王に訴えに来た。そこで、ゲハジは言った。「王さま。これがその女です。これが、エリシャが生き返らせたその子どもです」」
ゲハジはシュネムの女の子どもの復活に深く関わっていました。実際に死んだのも目撃し、自分がエリシャの杖を子どもの顔の上に置きました(4:29)。子どもが生き返った話を、興味深そうに聞いたこの王は、おそらくヨラムのことだと思います(4)。ゲハジがナアマンから金品をもらって隠したことから、彼自身にツァラアトが発病したことで5章は終わっています(5:27)。しかし、ゲハジはその後もエリシャに仕え、イスラエルの王に呼び出され、エリシャのことを語っています(4)。王はゲハジの話の生き証人となるシュネムの女の話と合わせて、いかにエリシャが神の預言者としてわざを行なっていたかを知ることになります。王はその場で、彼女の訴えを聞き、7年の飢きんの間の畑の収穫を保証します(6)。ヨラムはアハブの次男で、ユダのアハズヤ王とは叔父と甥の関係になります。ヨラムが負傷したときにユダのアハズヤは見舞いに行っています(29)。ヨラムは主の前で悪を行なったが、彼の父母ほどではなかったとあります(3:2)。しかも、バアルの石の柱を取り除いています(3:2)。なによりもエリシャに興味を示しています。イスラエルの王の中でも、主に目を向け、心優しい王もいたのです。