1歴代史2章 イスラエルの子は次のとおりである

1歴2:1「イスラエルの子は次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン」
生まれた順序とおりなら、ユダのあとにはラケルの下女ビルハによるダン、ナフタリがくるはずです(創30:6-8)。ルベンからゼブルンまではすべてレアによる子たちです。なぜか、ダンのあとにラケルの子、ヨセフ、ベニヤミンが挟まれ、そのあとにナフタリとなっています(2)。そして最後に、レアの下女であるジルハによるガドとアシェルが書かれています。なぜこのような順序になったのかはわかりません。歴代誌は1章から6章まで、ほとんどが系図で、アダムからアブラハム(1章)、ヤコブ(2章)、ダビデ(3章)、ユダ(4章)、ルベン、ガド、マナセ(5章)、レビ(6章)の各系図となっています。列王記がイザヤ、エリヤ、エリシャなどの預言者の記述が多いのに対して、歴代誌では神の箱(15-16章)や、レビの務めや歌い手、門衛のリストなどに多くが割かれており(23-26章)、祭司の観点からの記述が多く見られます。預言者が神のことばを重んじるように、祭司が重要視しているのは系図です。1章から6章まで続く、系図の中には歴代誌の中にしか登場しない名前が多く見られます。第一歴代誌は第一列王記と同じように、ダビデが中心となって即位から亡くなるまでのことが書かれています。