2歴代誌2章 この私はいったい何者でしょう

2歴2:6「天も、天の天も主をお入れできないのに、いったいだれが主のために宮を建てる力を持っているというのでしょうか。また、主のために宮を建てるというこの私は、いったい何者でしょう。ただ主の前に香をたくためだけの者です」
王の子が絶対に、父の言うことを守るとは限りません。ソロモンがいい加減な男で、父ダビデの用意した神殿の材料を使わず、神殿に何の興味も示さない可能性もありました。しかし、ダビデが用意したものは、物質的なものだけではなく、ソロモンに対してイスラエルの神に仕えることを教えたのです(1歴28:20-21)。ソロモンにも神殿を建てるための心が与えられました。それは、主に知恵と知識を求めたときに、すでに心に決めていたのだと思います(1:10)。民を正しくさばける心を持つことは、主の前に正しくあることと同じ意味です。それでも、ソロモンひとりでは何もできません。父が用意した設計図に従って(1歴28:11-18)、組み立てればよいだけのように思いますが、ソロモンは父ダビデの用意したものに加えて、もっと多くの杉材をツロのフラムに頼んでいます(3)。フラムもその要求に応じただけでなく、おそらくツロの国では最高の職人であるフラムを遣わすとまで言っているのです(13-14)。ソロモンは一緒に働くツロの職人たちには、小麦二万コル、大麦二万コル、ぶどう酒二万バテ、油二万バテと十分な食事と報酬を提供すると約束しています。フラム王の目にはイスラエルの神はどのように映っていたのでしょうか。