2歴代誌7章 全イスラエルは起立していた

2歴7:6「祭司たちは、その務めに従って立ち、レビ人も、主の楽を奏する楽器を手にして立っていた。これは、ダビデ王が作ったものであり、ダビデが彼らの奏楽によって賛美したとき、「主の恵みはとこしえまで」と主をほめたたえるための楽器であった。また、祭司たちは、彼らの前でラッパを吹き鳴らしており、全イスラエルは起立していた」
イスラエルの民は誰もすわることなく、祭司たちが奏でる音楽を起立して聞いていました。それほど全イスラエルが感動し、主の栄光に酔いしれていたのです。黄金の高さが57メートルもある神殿が、完成したばかりはどれだけ輝いていたでしょう。新約でもヘロデ王ユダヤ人の人気を得るために神殿の大修復をしています。イエス様が見た神殿の改修工事はすでに46年もかかっており(ヨハ2:20)、イエス様が地上にいた時代は工事が終盤に差し掛かり、ほぼ完成した状態を見ています。それゆえに弟子たちは、イエス様に指差してその神殿の豪華さに目をみはり感嘆していました(マタ24:2)。弟子たちの感嘆は、完成したばかりのソロモン神殿を見たイスラエルの民と同じようなものだったと思います。息を呑むばかり豪華絢爛さはソロモンの時代も、イエス様の時代も同じで、彼らはただただ心が圧倒され立ちすくんでいたのです。ただし、イエス様は石がくずされず、積まれたまま残ることはないと言われ(マタ24:2)、神殿の豪華さだけが神の本質ではないことを示されています。それでもソロモンが王になり神殿を完成させたときは、主も喜ばれ、その栄光を現され、王も民も一致して主の栄光が永遠に続くことを願いました。