1テモテ6章 金銭を愛すること

1テモ6:10「金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました」
パウロはヘブルの手紙の中でも「金銭を愛する」ことを戒めています。「金銭を愛する生活をしてはいけません(ヘブ13:5)」とあり、パウロがそう書いたのはそれが悪の根だからと悟っていたからです。とはいっていも、生活に必要な金銭はあります。「衣食があれば、それで満足すべきです(8)」と書かれていますが、衣でも食でもランクがあり、きらびやかな服もあれば、豪華な食事もあります。余裕があるのに、わざわざ最低レベルの衣食を持つこともないでしょう。ただ、着るものに加えて宝飾品が欲しくなったり、滅多に食べれない食材を欲しがったりすることは、必要以上のことだと思います。主が祝福してくださり、立派な家や車などを与えてくださることもあるでしょう。金儲けに心が奪われないことです。商売は成功すると楽しく、自分の自信にもつながります。何をするにしても、心の中の動機はいつも見られています。「人はうわべを見るが、主は心を見る(1サム16:7)」は、新旧約にまたがる真理だと思います。すでに金持ちならいざ知らず、これから金持ちになろうとするなら、誘惑とわなが待ち構えていることを知るべきです(9)。人生の中で金銭を追い求める生活ほどむなしいことはありません。パウロの忠告は心に留めるべきです。