ミカ2章 あなたをことごとく必ず集める

ミカ2:12「ヤコブよ。わたしはあなたをことごとく必ず集める。わたしはイスラエルの残りの者を必ず集める。わたしは彼らを、おりの中の羊のように、牧場の中の群れのように一つに集める。こうして人々のざわめきが起ころう」
イスラエル再建国にはテオドール・ヘルツルが大きな役割を果たしました。そのきっかけとなったのがドレフュス事件で彼はユダヤ人だという理由だけでスパイ容疑がかけられ有罪になります。ドレフュスを取材したヘルツルは同胞ユダヤ人に対する、根強い偏見はフランスのみならず世界中に蔓延していると確信し、シオニズム運動の中心人物になります。しかし、パレスチナが占有しているエルサレムの地に新しい国を作ることは当時としては不可能に感じられました。当初はエルサレムを諦め、アルゼンチン、ウガンダイスラエル建国の候補地に挙がっていました。それでもロスチャイルドの資金援助を得て、エルサレムから少し離れた土地を徐々に買収していき、ヨーロッパ各地からの入植を開始して行きました。結局、ユダヤ人たちはエルサレムを諦めず、建国するなら先祖が住んでいた土地しかあり得ないと心に決めていたのです。土地買収の資金、また第一次中東戦争のときの兵器購入の資金などロスチャイルドの経済的なバックアップがなければ実現することはなかったでしょう。逆に言うなら、このときのためにユダヤ人に富を集めさせた主のご計画が垣間見得ます。主の気の遠くなるような忍耐とご計画の確かさは人の思いでは計り知れないものです。