ミカ4章 苦しめた者を寄せ集める

ミカ4:6「その日、―主の御告げ―わたしは足のなえた者を集め、追いやられた者、また、わたしが苦しめた者を寄せ集める」
現在のイスラエルの国民性は、堅実で合理的な考えを持っていると言えます。イスラエルの歴史を考えるなら、迫害が続き頼れるものは金銭と物質に心が傾いたのは否めません。ユダヤ人たちが疑心暗鬼になり、誰にも心を開かなくなったのも事実です。ユダヤ人は自分たちのコミュニティを大切にし、助け合う姿勢は建国時キブツとよばれる集団農場を築いて共同生活を見てもわかります。ユダヤ人たちは「イエス」「ノー」をはっきりする民族としても知られています。それは態度をはっきりさせないと迫害につながった歴史にも関係していると思います。ビジネスの世界では日本式の「駆け引き」はあまり見られず、英語でいう「circle back」、すなわち「後回し」にする考えはないようです。それらの性格も主が言われる「足のなえた」や「追いやられた」経験を持つ者たちが集められたからではないでしょうか(7)。ユダヤ人に多言語を話す人が多いのも、彼らが族国としての生活が長かったことが影響しています。神が言われた「遠くへ移された者を強い国民とする(7)」も、ご計画の一部だったと思います。彼らは長い旅を経て国に帰ってきたのです。そのときには強く、たくましい国民となり、わたしが苦しめた者を寄せ集めるのことばとおりになりました。