ハバクク3章 私は静かに待とう

ハバ3:16「私は聞き、私のはらわたはわななき、私のくちびるはその音のために震える。腐れは私の骨のうちに入り、私の足もとはぐらつく。私たちを攻める民に襲いかかる悩みの日を、私は静かに待とう」
もし、現代にも預言者がいてハバククのように終わりの幻を見せられていたら、わななき震えるのでしょうか。残念ながら、現代の預言者の多くは「主はこう言われる」という言い方をして、ハバククのようにこれから起きる大惨事を見た人はいないようです。ハバククは戦士たちの頭に矢が刺し通されるのを見ています(14)。また、憤って、怒り、地を行き巡って国々を踏みつけられるのを知っています(12)。このような内容を歌に合わせて歌っているのです。「シグヨノテ」はおそらく「シガヨン(詩7)」のことか、あるいはそれに似た同じ曲調の歌だと思われます。預言者たちは、主がさばきをくだされることと同時に、さばかれる国々がいかに悪の道を歩んでいたかを知らされています。たとえ「いちじくの木は花を咲かせず、ぶどうの木は実をみのらせず、オリーブの木も実りがなく、畑は食物を出さない。羊は囲いから絶え、牛は牛舎にいなくなる(17)」のような状況になっても、ハバククは「私の救いの神にあって喜ぼう(18)」と歌っています。はらわたがわななき、震えるような状況になっても、それが神からのものならば、怖いけれども、待ち望もうとしています。なぜなら、それが神の御心だからです。