ヨブ記1章 みなさまは死なれました

ヨブ1:19「そこへ荒野のほうから大風が吹いて来て、家の四隅を打ち、それがお若い方々の上に倒れたので、みなさまは死なれました。私ひとりだけがのがれて、あなたにお知らせするのです」

サタンが神に話したように、神がヨブの全ての持ち物を打ちました(11)。最初は耕作のための牛とろば、さらに働き手が打たれました(14-15)。次に、家畜と家畜の世話をする者たち(16)、運搬用のらくだとその使用人がいなくなっています(17)。そして最後に、息子、娘たちとその財産がたつまきのような大風で亡くなっています(19)。「泣きっ面に蜂」とは、悪いことが重なることですが、ヨブの場合はほぼ全財産が一度になくなってしまったのです。畑、家畜、らくだで三重苦ですが、その上に自分の子どもたちが死んだと伝えられるのはいかに人格者のヨブであっても耐えきれないのではないかと思ってしまいます。仮に、たった一人の息子、あるいは娘が亡くなっても相当な悲しみがあるでしょう。それが息子、娘全員となると、気が狂わんばかりの悲しみだと思います。しかし、ヨブはサタンの思惑のとおりに神をのろったりはしませんでした。もともと自分が生まれてきたときは何も持たず、しかも裸で母の胎から出てきたのだから、自分の財産はすべて主のめぐみである(21)と決して神をのろうことはありませんでした。ヨブはそれらは自分が死んだら地上に残ることを悟っていたのです。