詩篇12篇 主よ。お救いください

詩12:1「主よ。お救いください。聖徒はあとを絶ち、誠実な人は人の子らの中から消え去りました」

歴史の中で神ご自身がさばきを判断したのは、荒野でモーセを通して行われたものがあります。その後、ヨシュアモーセの後を継いでイスラエルを導きましたが、約束の地に別れてからは次第にリーダーの存在は薄れていきました。それゆえ、神はイスラエルの中に「さばきつかさ」を立てて、イスラエルが神の道をはずれないようにしていました。しかし、人は自分の思うように判断し、何が正義かわからなくなってしまったころ、「王」を求めるようになったのです。王が世襲なのは、どこの国でも同じですが、世襲だと生まれてくる次の子が優秀かどうかはわかりません。それで、人は「共和制」というスタイルをとって、選ばれた人を上に置き、民の総意で政治を行う手法を編み出しました。現在では、共和制、独裁制、王制が主流で、どのやり方でも一長一短あると思います。その中で誠実な者たちがしいたげられ、神を信じる者が命を落とすようなこともあるでしょう。結局、最後はダビデの詩のように主が立ち上がり、みことばに従う政治しか人には残されていないのだと思います(6-7)。主が言われた、しいたげられた者たちのために「わたしは立ち上がる(5)」のはいつでしょうか。世界の情勢は徐々に神を求める時代に来ていると思います。