詩篇23篇 私のたましいを生き返らせ

詩23:3「主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます」

やがて歴史は移り、イエス様の時代には、イエス様自身が「わたしは、良い牧者です(ヨハ10:11)」と言われています。そして、「良い牧者は羊のためにいのちを捨てます(ヨハ10:11)」とも言われ、やがて十字架にかかって人の罪のために死ぬことを暗示しています。それは、100匹の羊を持つ者がたった1匹のために、残り99匹を残してでも探しに行くというたとえに通じるものです(マタ18:12)。自分の100匹の羊以外にも「囲いに属さないほかの羊(ヨハ10:16)」がいることを言われています。羊飼いはただ迷っている羊を探し出すわけではありません。たましいを生き返らせ義の道に導くのことも大きな目的だと思います。ダビデは、あたかも羊飼いに会ってきたかのように歌い、自分が神から守られていることを理解していました。日本人は囲いには属していない迷っている羊だと思います。それにも関わらず、気にかけ、目を留め、ご自分の民ではないのに、その罪のためにいのちを捨てられた牧者こそあがめられるべきお方だと思います。ダビデの人生が決して、祝福だけに満ちていたのではありません。苦しいことや、悲しいこともあったでしょう。ときには「主よ、応えてください(10:1など)」と祈ったこともありました。それでもダビデは主の家にずっといたかったのです。