申命記16章 パン種があなたの領土のどこにも

申16:4「七日間は、パン種があなたの領土のどこにも見あたらないようにしなければならない。また、第一日目の夕方にいけにえとしてほふったその肉を、朝まで残してはならない」

パン種を入れなければ、せんべいのようになってしまい、味気ないものになってしまいます。それでも、神はパン種を嫌い、過越の祭りの最中は領土のどこにも見当たらないようにと言われています。イエス様の時代にもパン種のことは取り上げられ、イエス様の会話の中にもたびたび登場します。女が3サトンの小麦の中にパン種をいれるなら、全体が膨らんでしまう(マタ13:33)という例えからも、少ない量でも全体に影響を与える罪の象徴としてパン種を使っています。また、「パリサイ人やサドカイ人のパン種には注意して気をつけなさい(マタ16:6)」と言われたのは彼らの教えのことを指しており(マタ16:12)、間違った教えを受け入れるなら、神が本来望んでおられる信仰を失なってしまうことを注意しています。モーセの時代には、年に3回パン種を入れない祭りをしなさいと教えられています(16)。祭りは聖なるもので、その間はパン種から離れよと言われ、旧約、新約ともにパン種に関しての教えは重要なものとして語られています。パン種が膨らむことが悪いのではなく、良いことでも悪いことでも、少ない量で増え広がってしまうことは警戒しなければなりません。パン種を入れないことで、民が持つ欲求や望みを抑え聖なる気持ちを持てるようにしていたのだと思います。