申命記18章 奉仕することができる

申18:7「彼は、その所で主の前に仕えている自分の同族レビ人と全く同じように、彼の神、主の御名によって奉仕することができる」

レビ人には約束の地での割り当てはなく、それぞれほかの部族からレビ人用に割り当てられた町囲いの中に住むようになっていました。そこには放牧地と逃れの町も一緒に設置され、誤って人を殺した者たちを養うのもレビ人の役目でした(民35:6)。そのレビ人の中の移動も自由にできたようです。おそらく、約束の地に入って割り当て地が決まっても、在留異国人や奴隷なども含まれていたようです(14:29)。また、申命記の記述によるならば、レビ人はどの部族の町囲いに移って同じような仕事が与えられるようになっていました(7)。このような事例が士師記に書かれており、ミカという人がユダ族の地から離れてほかの部族の地へ向かっているレビ人と出会い、彼を自分の作った神の宮の祭司に雇うのです(士17:5ー10)。士師記を読む限り、部族間の結束は固く、あまり他部族の境界を超えて住むことはなかったと思われます。それでもベニヤミン族は、エルサレムを挟んでユダの地とつながっており(ヨシュ18:11)、この2つの部族は交流が盛んだったようです。シメオンの相続地はユダの地の中にあり、いかにユダが大きな割り当て地を持っていたかがわかります(ヨシュ19:1)。のちに国が2分するときユダとベニヤミンは行動を共にするのです。