申命記28章 次のすべてののろいがあなたに

申28:15「もし、あなたが、あなたの神、主の御声に聞き従わず、私が、きょう、命じる主のすべての命令とおきてとを守り行なわないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたはのろわれる」

この章にはどうすれば祝福を受け、どうすればのろいを受けるのかが書かれています。祝福に関しては1節から13節まで書かれており、のろいに関しては16節から68節までととても長く書かれています。こののろいが書かれているように、イスラエルの民は主である神を忘れ、ほかの神を拝んだり、偶像を作ったりしていました。特にマナセ王は歴代の王の中でもアタルヤと並ぶ悪王で、彼の罪のために神はイスラエルを許そうそとはされませんでした(2王24:3)。そしてバビロン捕囚があった直前の様子は、ここに書かれているのろいの様子とそっくりです。モーセが語った注意すべきことを、歴代の王は徐々に忘れていったように思えます。唯一、ダビデ王だけは主の御心にかない、彼のゆえに若枝を芽生えさせると言われています(エレ33:15)。ソロモンも王になったばかりのころは、神とともりあり、主の御心にかなった信仰を持っていました。しかし、どこかでサタンの誘惑にはまってしまうのです。ダビデとて例外ではなく、バテ・シェバとの一件は彼の人生で汚点となりました。ほんのちょっとの気の緩みにつけ込んで、サタンは誘惑をしてきます。イスラエルの歴史はそのまま、現代の我々にも当てはまる戒めだと思います。