申命記31章 強くあれ。雄々しくあれ

申31:7「ついでモーセヨシュアを呼び寄せ、イスラエルのすべての人々の目の前で、彼に言った。「強くあれ。雄々しくあれ。主がこの民の先祖たちに与えると誓われた地に、彼らとともに入るのはあなたであり、それを彼らに受け継がせるのもあなたである」」

モーセヨシュアと続き、この時代までは強いリーダーシップに導かれ、イスラエルは迷いながらも主の道を歩むことができました。問題は約束の地に入って、割り当て地が決まってからです。ヨルダン川の東側の土地には、ルベン、ガド、マナセの半部族が割り当て地として与えられ(民32:33)、簡単にヨルダン川を渡って集合できないようになります。それぞれの部族はそれぞれのルールに従うようになり、ヨシュア以降は、霊的な指導者「さばきつかさ」が民を治めるようになります。しかし、強い縛りがなくなると次第に自分勝手な規則を決めるようになるものです。聖書には「イスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行なっていた(士21:25)」と書かれています。いま、モーセヨシュアを鼓舞し「強くあれ、雄々しくあれ」と3回も繰り返しています(6、7、23)。怖気づいたり、悩んだりしている暇はないのです。ヨルダン川を渡ったら、すぐに本番が始まります。待ったなしの状態で、ヨシュアが少しでも躊躇するなら、先住民からあっという間に滅ぼされてしまうでしょう。たとえ、未来には指導者がいなくなろうとも、今はヨシュアが奮い立ってイスラエルの民を導かなければならないのです。