ヨシュ13:30「彼らの地域は、マハナイムからバシャンの全部、バシャンの王オグの王国の全部、バシャンにあるハボテ・ヤイルの全部、その六十の町」
バシャンの地で60の町を取ったのは(申3:4)、オグがイスラエルのバシャン通過を認めず、攻撃してきたからです(民21:33)。モーセはヨルダン川を渡れず約束の地へ入れませんでしたが、モーセの生存中に戦った相手はバシャンのオグとエモリ人シホンで、この2人の王の土地はルベン、ガド、マナセの半部族に与えられました(23-29)。中でもバシャンのオグはヨルダン川の東部ではビッグネームで、かなりの勢力を誇っていました。それはオグがレファイムの生き残りで、レファイムはネフィリムの子孫だと思われます。聖書には彼の鉄の寝台は長さ9キュビト、幅4キュビトだと書かれています(申3:11)。当時としては60の町を牛耳って、広い領土を支配していたオグは相当な権力者だったと考えられます。ただ、イスラエルの民は300万人とも400万人とも言われ、相当数の人口だったために、荒野を抜けて人が住む土地に入るとすぐにいざこざに発展していました。バシャンの地もその1つです。バシャンの地を通過しようとしたイスラエルはあまりにも大勢だったので、オグは侵略だと見なしたのでしょう。しかし、イスラエルの背後には神がついておられ、結局オグの地はマナセの半部族に与えられたのでした(30)。