ヨシュア記21章 一つもたがわず、みな実現した

ヨシュ21:45「主がイスラエルの家に約束されたすべての良いことは、一つもたがわず、みな実現した」

レビ族の割り当ての地には「のがれの町」と放牧地がセットになって与えられています(13、21、27、32、38)。それは、逃れの町に逃亡してきた者の話を祭司が聞き、そのことが正当かどうかを判断する必要があったからです。そして、レビ族には捧げものをするために家畜を常に飼っておかなければなりませんでした。全焼のいけにえには傷のない雄の羊、子羊、やぎを捧げなければならず(レビ1:10)、それらをすぐに用意することはできないので、いつも牛や羊、やぎを飼っておく必要がありました。しかも、和解のいけにえには「傷のない」牛が必要で、それを用意するにもいつも注意深く牛を観察していなければなりませんでした。天幕はシロに置かれ(18:1)、天幕が定住してしまうと、彼らはもっぱら、いけにえを捧げることや、香を炊き(出30:7)、火を灯し続け(レビ6:12)、パンを捧げること(出25:30)が主な仕事となりました。レビ族には相続地は与えられませんでしたが、「主」が彼らの相続地だと言われたとおり(13:33)、12部族から与えられた地に安住しました(43)。聖書には「すべての敵の中で、ひとりも彼らの前に立ちはだかる者はいなかった(44)」とあるように、土地が割り当ててからしばらくは平穏な日々を過ごせました。