ルカ2章 そしてようやく三日の後に

ルカ2:46「そしてようやく三日の後に、イエスが宮で教師たちの真ん中にすわって、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた」

3日もの間どこで寝泊まりしていたのでしょうか。食事はどうしていたのでしょうか。イエス様の幼少期が書かれているのは唯一ルカだけです。そこには母マリヤが心配して、イエス様を叱る様子が描かれています。このときには父ヨセフも一緒でしたが、聖書にはヨセフが話したことは書かれていません。ヨセフとマリヤだけが「わたしが必ず自分の父の家にいる(49)」と言ったことの意味を理解できる二人でしたが、彼らにはその本当の意味がわかりませんでした(50)。12歳から30歳までの約18年の出来事については、どの福音書にも書かれておらず、マルコとヨハネにいたっては突然成人したイエス様が宣教を開始するところから書かれています。神殿の教師たちはイエス様の知恵に驚いていましたが(47)、母マリヤはイエス様はまだ12歳で保護する対象だと考えていました。そうでなくても我が子が3日間も行方不明になったら、血まなこで探すのが普通でしょう。事故にあった、さらわれた、などと想像してしまうのが親というものです。やがて母マリヤはイエス様が十字架に架かられるのを目撃します。そして自分の生んだイエスがキリストであったと信仰を持ち、12弟子たちと行動をともにするのです(使1:14)。