ルカ7章 食いしんぼうの大酒飲み

ルカ7:34「人の子が来て、食べもし、飲みもすると、『あれ見よ。食いしんぼうの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ』と言うのです」

断食すると「悪霊に取りつかれている(33)」と言われ、飲み食いするなら「食いしん坊の大酒飲み」と言われるのです。何をしてもパリサイ人たちにとっては、攻撃の的となります。それであるパリサイ人はイエス様を食事に招きますが、ペテロも一緒にいたので、弟子たちもともに食事に参加したと思われます。罪深い女がイエス様の足を拭いてくれるのをパリサイ人は見て、どのように話をするのかを観察していました(39)。パリサイ人としては、イエス様を食事に招き、弟子たちとどんちゃん騒ぎでもするかと想像していましたが、一人の女の出現で状況は一変します。イエス様はあくまでシモン・ペテロに対して話をしています(40-47)。ペテロに対して「足を洗う水をくれなかった(44)」と言い、「頭に塗る油をくれなかった(46)」と言っていますが、その実はパリサイ人への教えでもありました。イエス様一行は、食事に招かれても足を洗う水も、頭に塗る油も出されていなかったのです。それは食事に関する違反などではなく、招待する側のマナーであり、涙で足を濡らし、髪の毛でぬぐうほどの愛を示した女は彼女の信仰を示したのです。罪深い女の涙は多くの失敗と罪の象徴であり、イエス様は瞬時にその罪を見て赦されたのです。