ガラテヤ6章 肉において外見を良くしたい

ガラ6:12「あなたがたに割礼を強制する人たちは、肉において外見を良くしたい人たちです。彼らはただ、キリストの十字架のために迫害を受けたくないだけなのです」

1980年公開の「エレファントマン」という映画があります。19世紀に実在したイギリスの青年の物語で、腫瘍のために顔中が腫れ上がり、ただれた皮膚を称してエレファントマンと呼ばれていました。また、アメリカでは1962年公民権運動ののち、ミシシッピ大学に初めてのアフリカ系アメリカ人が入学し大きく報道されました。白い皮膚の人種の中に黒い皮膚の人がいるだけでも目立ってしまいますが、それ以上に当時には大きな偏見が存在していました。人は見た目を気にします。男性ばかりの中に女性だけとか、女性ばかりの中に男性一人でも相当に違和感があるでしょう。人が本質を見て、どんな姿格好でも分け隔てなく接することができれば、世界から偏見はなくなるでしょう。それは初代教会でも同じでした。「あの人は割礼を受けている」「あの人は割礼を受けたことがない」は、ユダヤ人にとっては大きな問題かもしれませんが、それ以外の人には問題意識は薄いのです。キリストを信じる者がヘイトクライムを犯す世の中であってはならないと思います。どんなに見た目が違っていても、それそのものが人を嫌いになる理由にはならないはずです。整形をしたがる人が多いのは、社会が歪んでいる現われです。