1サムエル20章 おまえの王位も危うくなるのだ

1サム20:31「エッサイの子がこの地上に生きているかぎり、おまえも、おまえの王位も危うくなるのだ。今、人をやって、あれを私のところに連れて来い。あれは殺さなければならない」

サウルは自分の次の王はヨナタンだと思っていました。それは王位は親族に継承されることが一般的だったからです。しかし、事実はサウルはすでに主から見捨てられ、ダビデはサムエルから油注ぎを受けていました(16:13)。そのことをヨナタンが知っていたかどうかはわかりませんが、もしヨナタンダビデが王になることを聞いても祝福しただろうと思います。自分が王になることよりも友情をとり、父の狂った言動に堂々と反論しています。また、娘ミカルも寝床にダビデが寝ているように見える細工をし、サウルの追跡に時間を稼いでいます(19:13)。さすがにミカルはサウルが怖かったのか、「私を逃がしてくれ。私がどうしておまえを殺せよう(19:17)」と嘘をついています。ミカルにしろ、ヨナタンにしろダビデがサウルを退けて王位に就こうとしているとは思っていませんでした。ひょっとしたらサウルも王という立場でなく、一般の市民としてダビデと接していたならダビデを好意の目で見れたかもしれません。サウルは主の霊も受けましたが(19:23)、悪い霊も受けており(16:23)、霊的に感受性が強かったのだと思います。そのような体質の人は信仰を固く持たないと、いろいろな誘惑に負けてしまうでしょう。