詩篇125篇 シオンの山のようだ

詩125:1「主に信頼する人々はシオンの山のようだ。ゆるぐことなく、とこしえにながらえる」

主に信頼し、ゆだねることは大切なことですが、簡単なことではありません。自分で判断しなければならないことが多くあり、瞬時に決定を下す場合が多々あるからです。判断する前に少しでも祈る時間があれば良いのにと思ってしまうことがあります。それでも神は自分と一緒にいてくださり、聖霊は自分の思いの中に正しい判断を入れてくださることが分かれば幸いです。この詩の歌い手は「主に信頼する人々はシオンの山のようだ(1)」と歌います。孫子の兵法の中に「風林火山」というものがあり、戦国時代の武将武田信玄が旗印にこの文字を使ったことで有名です。そこには「動かざること山の如し」とあり、主に信頼する者とよく似ています。主に信頼する者は、山のように心が揺るがず、他人に何かを言われても決心の変わらない強い信念を持っており、心移りをすることがありません。頑固と信仰は別のものですが、神を信じる者は人の意見にも耳を傾ける必要があります。心が柔軟でなおかつ、信仰の確信を得ている人は、成熟した大人の香りが漂います。ただ、意固地になることと神への確信とは違うものなのです。神がいてくださり、神を信じる者のために守り、御加護があることは人にとって福音となるでしょう。神は善良な人々に正しいさばきをしてくださいます。