詩篇132篇 あなたの身から出る子を

詩132:11「主はダビデに誓われた。それは、主が取り消すことのない真理である。「あなたの身から出る子をあなたの位に着かせよう」」

サムエル記ではダビデは契約の箱をバアラの野で見つけ、自分の町に運ぼうと決心します(2サム6:3)。途中、ウザの割り込みがあり、オベデ・エドムの家に神の箱は置かれていました(2サム6:12)。この段階でイスラエルには神殿はありませんでした。ダビデモーセに命じられた幕屋ではなく、ダビデオリジナルの天幕に安置しました(1歴15:1)。そこには聖所、至聖所の仕切りもなく、幕屋の真ん中に箱は置かれていました(1歴16:1)。本来なら契約の箱は至聖所に置かれ、誰の目にも触れることなく、唯一大祭司だけが年に一度だけ入って主と面会するようになっていました(ヘブ9:7)。その主との取り決めを破ってまでダビデは自分で考えた方法で神をほめたたえ、賛美したのです。この行為がウザの割り込みのように主の怒りを買うことはありませんでした。それどころか「わたしはダビデの倒れている仮庵を起こし、その破れを繕い、その廃墟を復興し、昔の日のようにこれを建て直す(アモ9:11)」と言われ、たいへん気に入っていたことがわかります。ダビデが主を喜び、主の前で踊り、賛美する様子を神は退けませんでした。それどころか、ダビデの子孫から「一つの角」が現れるとメシヤ預言まで書かれているのです(17)。