エレミヤ23章 その住民はゴモラのようである

エレ23:14「エルサレム預言者たちの中にも、恐ろしい事をわたしは見た。彼らは姦通し、うそをついて歩き、悪を行なう者どもの手を強くして、その悪からだれをも戻らせない。彼らはみな、わたしには、ソドムのようであり、その住民はゴモラのようである」
預言者の中にも、神のことばに従わない者もいたようで、彼らは姦通したり、嘘をついたり、また悪者に手を貸すような所業も行なっていたようです。それは神の目にはソドムやゴモラのように見えたようで、このこともユダ国が滅びる原因になったようです。聖書には神が滅びを選ぶ条件として、ノアの時代とソドムとゴムラの例が挙げられます。ノアのときは「地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった(創6:5)」とあり人の心が悪にだけ傾くようになっていました。ソドムとゴモラの場合はたった10人の正しい人も見つからなかったとあります(創18:32)。神の滅ぼす条件が同じだとするとユダ国の中にも10人の正しい人でさえ見つからなかったことになります。すでに民の心は神には向いていなくて、バアルやそのほかの神々に心を奪われていたのだと思われます(27)。それでもユダ国が滅んだ後でもやがて自分たちの土地に住むようになると宣言されています(8)。彼らはエルサレムの地に帰り、城壁や神殿を再建してペルシャの属国という立場ながら約束の地を持つことが許されています。主はユダヤ人をこの地上から消えるようには考えておらず、やがて再び国を再建することを預言しておられたのです。