エレミヤ24章 ユダの王エコヌヤと

エレ24:1「バビロンの王ネブカデレザルが、エホヤキムの子、ユダの王エコヌヤと、ユダのつかさたちや、職人や、鍛冶屋をエルサレムから捕らえ移し、バビロンに連れて行って後、主は私に示された。見ると、主の宮の前に、二かごのいちじくが置かれている」

現在のイラクに古代遺跡バビロンがあり、世界遺産に登録されています。当時はバビロンを含む広大な土地を持っていたのは次の支配者ペルシャです。現在はペルシャはイランとなり、イランの創始者はクロス王だとされています。エレミヤの表記では「ネブカデレザル」となっていますが、その他の書簡では「ネブカデネザル」となっており、少し混乱しますが同一人物を指しています。ここではエホヤキムの子エコヌヤとなっていますが、エホヤキンのことを指しています。エホヤキムは3年間バビロンに仕えましたが、その後反逆しています(2王24:1)。それはゼデキヤも同じでバビロンにしたがっていましたが、反逆したことが書かれています(2王24:20)。両方ともおそらくバビロンの朝貢に対する条件が厳しく、とても貢ぐことができなかったからだと思われます。エホヤキンは良くも悪くも判断は早く、王になるなりバビロンに降伏し、自ら捕囚で連行されています。そのとき兵士七千人、職人と鍛冶屋千人、勇敢な戦士が連れて行かれているので(2王24:15)、エレミヤがいちじくを見て主から語りかけられたのは、1回目の捕囚のあとだと思われます。